2010年3月22日月曜日

NHK朝ドラの中のiPad

NHKの朝の連続テレビ小説で「ウェルかめ」というのを毎朝と昼にやってるんですが、いろんな意味で目が離せずついつい見てしまってます。

何がそんなに気になるのか?いやあ、だってヒロインが雑誌の編集者で、廃刊→失業というまったく他人事ではないストーリーなんですから。

・東京の大手ファッション雑誌のアシスタントとして編集者人生をスタート。→大人の事情?であっさり廃刊。地元に戻って就職活動。
・地域の情報を発信する零細出版社に採用。小さい会社で予算も限られているため、編集・取材・撮影・執筆までこなす。このへんはかなり自分のやってたことそのまんま。「誰かのマネするんじゃなくて、ほんまに自分が心動かされたものを伝えなさい」とか、字に書いてみたら「なんや、ベタやな」と思われそうなんですが、ほんとにそんな会話が飛び交う世界が、たしかにあるんです。
取材先の人がクレームに怒鳴り込んだりなんてエピソードもあったんですが、これもほんとにあるんです。(ぼくは経験してないですが)
・大手のクーポン系媒体の進出により惜しくも休刊?となり、会社は解散。このへんもまったく他人事じゃないです。しかし廃刊を2回、というのはぼく以上です。


で、一番気になるのは、雑誌がうまくいかなかった後にどうするか、というとこです。
1回目の廃刊のあと、東京から地元に戻っただけで雑誌という同じジャンルを続ける展開は、見ていてちょっと納得いかなかったんです(この会社の規模とこの内容で、ほんとに成り立つのか、成り立つならどんな仕組みがそこにあるのか、というとこが抜けてたので)。
しかし2回目の廃刊におもわず拍手をしてしまいました。「これだよ、これ!」と。
そっから俄然目が離せなくなったのです。

先週まではブログやったり、ウェブマガジンとかいう単語も出てきて、それなりにリアリティーを感じさせる展開で、いいじゃん、いいじゃん、と見てました。やっぱウェブは無視できんじゃろう、と。
ところが今日観てみたら、ヒロインが「自分で雑誌を発行しようか思うとるんよ!」と言ってて、ちょっと冷めましたね。(まあ、NHK的にはこれが自分たちの役割という気持ちがあるんかもしれませんが。「メディアの盛衰・移り変わり」より、「人は何を大事に生きるべきか」みたいなとこが、守備範囲という考えなのでしょう。。。)
ぼくが勝手に期待、というか「こうなってほしかった」という展開は以下のとおりです。


●ヒロインは自分ひとりで雑誌の発行を決意。しかしそれは紙に印刷した雑誌ではなく、アップルから発売予定のiPad用の電子雑誌を選ぶ。

ヒロイン「今年はiPadいうんが発売になって、これからは電子出版がめっちゃ流行りよるらしいんよ。なんか、アメリカのジョブズさんいう痩せたひげのおっちゃんが、ユーチューブでうれしそうに語っとったわ
ヒロインの夫「ほうか、そらええな。電子出版やったら金もかからんやろうし。グーグルいうとこも作っとるみたいやしな。おもろそうやないか。なんならぼくも手伝ったるわ」
そしてiTunes Bookstoreにおける四国からの登録第1号として発行……という結末。

まあ、いろんな問題がありすぎてありえない展開なんですが。
そんなウェルかめも今週で最終回だそうです。なんか主演の倉科カナちゃん、ちょっとファンになってしまいました。


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