2010年3月29日月曜日

祭りのあと、出会いと別れの春

公式サイトのイベントレポートなんかを書くオフィシャルライターとして関わってた
第2回沖縄国際映画祭が終わりました。
いま現在、超「祭りのあと」モードです。泡盛片手に、こんな時間までひとりグダグダと。
非常に楽しい現場でした。

最近変化に乏しい生活をしてたのですが、ぼくの心はいっきに「出会いと別れの春」気分で埋め尽くされました。

細かいことは後日書くとして、なんだか思い出してしまった、
映画『恋しくて』の主題歌を貼り付けときます。
高校時代に学園祭でバンドなんかやった人、そしてそれを思い出すと懐かしく、切なくも甘酸っぱくなってしまうような人は必ず観てください。
(ちょうどいいのがなかったので2本貼っときます)







音楽でも映画でも祭りでも、なにかを作るってやっぱ最高ですね。
と改めて思った春の夜でした。


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2010年3月22日月曜日

NHK朝ドラの中のiPad

NHKの朝の連続テレビ小説で「ウェルかめ」というのを毎朝と昼にやってるんですが、いろんな意味で目が離せずついつい見てしまってます。

何がそんなに気になるのか?いやあ、だってヒロインが雑誌の編集者で、廃刊→失業というまったく他人事ではないストーリーなんですから。

・東京の大手ファッション雑誌のアシスタントとして編集者人生をスタート。→大人の事情?であっさり廃刊。地元に戻って就職活動。
・地域の情報を発信する零細出版社に採用。小さい会社で予算も限られているため、編集・取材・撮影・執筆までこなす。このへんはかなり自分のやってたことそのまんま。「誰かのマネするんじゃなくて、ほんまに自分が心動かされたものを伝えなさい」とか、字に書いてみたら「なんや、ベタやな」と思われそうなんですが、ほんとにそんな会話が飛び交う世界が、たしかにあるんです。
取材先の人がクレームに怒鳴り込んだりなんてエピソードもあったんですが、これもほんとにあるんです。(ぼくは経験してないですが)
・大手のクーポン系媒体の進出により惜しくも休刊?となり、会社は解散。このへんもまったく他人事じゃないです。しかし廃刊を2回、というのはぼく以上です。


で、一番気になるのは、雑誌がうまくいかなかった後にどうするか、というとこです。
1回目の廃刊のあと、東京から地元に戻っただけで雑誌という同じジャンルを続ける展開は、見ていてちょっと納得いかなかったんです(この会社の規模とこの内容で、ほんとに成り立つのか、成り立つならどんな仕組みがそこにあるのか、というとこが抜けてたので)。
しかし2回目の廃刊におもわず拍手をしてしまいました。「これだよ、これ!」と。
そっから俄然目が離せなくなったのです。

先週まではブログやったり、ウェブマガジンとかいう単語も出てきて、それなりにリアリティーを感じさせる展開で、いいじゃん、いいじゃん、と見てました。やっぱウェブは無視できんじゃろう、と。
ところが今日観てみたら、ヒロインが「自分で雑誌を発行しようか思うとるんよ!」と言ってて、ちょっと冷めましたね。(まあ、NHK的にはこれが自分たちの役割という気持ちがあるんかもしれませんが。「メディアの盛衰・移り変わり」より、「人は何を大事に生きるべきか」みたいなとこが、守備範囲という考えなのでしょう。。。)
ぼくが勝手に期待、というか「こうなってほしかった」という展開は以下のとおりです。


●ヒロインは自分ひとりで雑誌の発行を決意。しかしそれは紙に印刷した雑誌ではなく、アップルから発売予定のiPad用の電子雑誌を選ぶ。

ヒロイン「今年はiPadいうんが発売になって、これからは電子出版がめっちゃ流行りよるらしいんよ。なんか、アメリカのジョブズさんいう痩せたひげのおっちゃんが、ユーチューブでうれしそうに語っとったわ
ヒロインの夫「ほうか、そらええな。電子出版やったら金もかからんやろうし。グーグルいうとこも作っとるみたいやしな。おもろそうやないか。なんならぼくも手伝ったるわ」
そしてiTunes Bookstoreにおける四国からの登録第1号として発行……という結末。

まあ、いろんな問題がありすぎてありえない展開なんですが。
そんなウェルかめも今週で最終回だそうです。なんか主演の倉科カナちゃん、ちょっとファンになってしまいました。


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Coco Mademoiselle with Keira Knightley

ネットがいいなーと思うのはなんと言っても時間と距離をぶっ飛ばしてくれるとこ。
海外の広告(映像からグラフィックからコピーから何から何まで)を見れるのがもう、ほんとうれしくてうれしくて。もちろん国内・県外のも見れるとうれしいですけど、相対的にね、海外のものを見られるほうがありがたいということです。このブログでもいくつかご紹介してるとおりです。
こういうのってGoogleリーダーとかフェイスブックとかで設定だけしておけば、ほっといても興味あることがガンガン入ってくるわけです。ネット最高です。




2010年3月16日火曜日

WHITE BEACH

最近、報道ステーションはじめいろんなニュースにわたしの地元がよく出とります。

沖縄県知事、新たな移設案に不快感

政府のみなさんが何をどうしたいのかまったくわからないニュースばかりなのですが、とりあえず迷惑な検討なのは間違いないですね。


ところで沖縄のじーちゃんばーちゃんは、英語を学校の授業ではなく実物のアメリカ人から身につけてる場合が圧倒的に多いので、発音が妙にネイティブチックだったりします。
90前になるうちのばーちゃんが、ホワイトビーチというより「ワイビーチ」と発音してるのを聞いてつくづく思いましたよ。
しかしそもそもなんであそこはホワイトビーチと名づけられたんやろ。


ちなみにホワイトビーチはHYというバンドの地元でもあります。

2010年3月13日土曜日

ヒュー・グラントとモーガン夫妻

ヒュー・グラント、好きなんです。
どの映画も全部ギャグの調子が同じで、「本人がセリフを考えてる?」ってぐらい同じようなギャグばかりなんですが、とにかくいつも笑わせてもらってます。

あのギャグはイギリスのアイロニー(皮肉)の文化なんでしょうか。
何やっても同じという意味では、悪い意味でキムタクなんかと一緒なんだけど、皮肉の効いたキャラだからか、どっか知性を感じさせ(実際オックスフォード出らしい)、観れば観るほど笑わしてもらってます。

『モーガン夫妻』は楽しかったです。ネタばれにならない程度にいっこだけ、
「夫婦は理屈じゃない。小さいことにぶつくさ言わず前に進むことだ」みたいなセリフがよかったです。

2010年3月11日木曜日

Paulinho da Viola

突然ですが、ブラジル音楽が意外と好きなんです。
とにかくメロディが美しい。
声が綺麗、というか歌唱法がどこかブルジョア的。たとえ実際はブルジョアじゃなくてもブルジョアっぽく聴こえる。



これはPaulinho da Violaさんという人で、「サンバの貴公子」なる異名を持つんだとか。
スタジオ音源はもっと余裕のある歌唱で、もっとブルジョアっぽい雰囲気です。



まったく関係ないんですが、肩こりに効く椅子だそうです。
ほんまに聞くんやろか。

2010年3月7日日曜日

映画祭

なんか地元で行われる某国際映画祭のプレスセンターの仕事がどっかから転がってきました。
仕事が入るってやっぱ嬉しいですね。
月末ちょっと4、5日ぐらいクリエイターしてきます。

2010年3月5日金曜日

アイコンになる顔

社会人になって、と書こうとしたけど「社会人」という言葉がどうも好きになれないので、「プロとして仕事するようになって」と書いてみることにします。

プロとしてお金をもらう仕事をするようになって、それ以前と変わったなーと思うことは、「無意識にしてる(させられてる)ことを意識するようになった」ことでしょうか。

何かが無意識に目に入り、無意識に(ごくごく自然に)気に留めて、無意識のうちに記憶に残って、ごくごく自然に手にとってみたり、買ってみたり、使ってみたり、ということの裏に、実はものすごく周到な計算なり仕掛けなりが施されていることに気がつくようになった時、えらい大人になった感じがしました。
まあ、雑誌という個人向けの安価な商品づくりを仕事にしていたせいもあるんでしょう。

すると今度は、無意識のうちにやってること(させられてること)の仕掛けを想像したり考えたりするのが楽しくなる。何気なくフツウに生活しててそこらじゅうに転がってるようなことが、いちいちおもしろく感じられるわけです。ちょっとお得な気分すらします。

で、「無意識に働きかける、周到に計算されたモノ」の代表格にアイコンがあると思います。ロゴなんかもアイコンのサブカテゴリーに入るでしょう。→アイコン wikipedia

 とかを見たらだいたい何のことかわかるというのは非常にすごいことです。
うちの地元なんかにもというのがあったりしますが。


で、最近すごいなーと思ったのが

です。

もはや顔がアイコンになってるっていうところ。
ためしに画像検索してみても、ジャケットやらポスターやらぜんぶ顔でキメている。
もはやユニット名の文字より顔で伝えてるという感じ。
「顔力」という力がもしあれば、かなりの高得点を叩き出してますね。
デザイナーなりディレクターなりプロデューサーなり、確信的にやってます。バリエーションとして斜めもありはするけど、アルバムのジャケットなど重要なところは全部真っ正面というところに、確信を感じます。
レコード会社もかなりしっかり考えてやってきたようですね。→コチラの後半


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2010年3月1日月曜日

写真レポート・TSUNAMI族



南米、地震多すぎですね。たてつづけに天災に襲われるって、理屈抜きでかわいそうだと思ってしまう。募金しようっと。
しかしこんだけ続くとなんかちょっと気味が悪くなってしまいます。
沖縄も震度5ってのは99年ぶりだったそうな。
少ないといわれてても、くる時はくるってことですね。

さて、津波警報が朝から出てたこの日曜日、多少不謹慎とは思いながらも海岸近くまで見物に行ってしまいました。

2~3メートルの波じゃ届かないだろっていう、海のそばのアパートを発見し待機。
このとき、だいたい14:00ちょうど。
先客はおじい・おばあ・孫×2名の計4名。

見知らぬおばあは優しくて、黒砂糖を分けてくれました。


徐々に人が増え、15:00頃にはこれぐらい。


土地柄なんで、アメリカ人も来ます。全員大きいのは、お国柄でしょうか。



15:00過ぎごろからパトカーが道路をパトロール。
「緊急時に緊急車両が通れなくなるので、路上駐車しないでください」とのことでした。
お疲れ様です。


大人も子どもも集まってちょっとしたお祭り気分?というか、なんというか、平和な光景でした。


子どもは(大人もだけど)待ちくたびれて、じゃんけんで暇つぶし。


おいらがケイタイのワンセグでテレビのニュースをチェックしてたら釘付けでした。かわいいわあ。
あまりに警戒心がなくて、この子たちがいつか、見知らぬ人についていかないか心配になってしまいました。

16:00ごろ、ワンセグのNHKニュースで「種子島で20センチ」との報道。
こりゃ待っててもたいしたものは来ねーわと引き上げを決意しました。

津波は結局見られなかったこの日。
収穫は、見知らぬおばあにもらった甘い黒砂糖と、ワンセグに感激していたこの無邪気な笑顔でしょうか。

いつまでもこんな笑顔を忘れないでほしいものです。
あと、歯はちゃんと磨こうね。


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