2010年7月31日土曜日

「合理的」は省くことではありません

大学時代のゼミで「合理的選択論」なんかやってたせいなのか、「合理的」なものごとがとても好きです。
合理性って、ムダを省くとかそういうことだけじゃなく、そのものごとが「どんな意味を持っているのか」というところが大事。見た目だけの問題だと思っていたあるデザインが最高に機能的だった、とか。

つい今日見つけたばっかなんですが、人材コンサルタントで作家で大学講師の常見陽平さんという人の公式サイトにちょっと目からうろこでした。
インデックスだけ作って飛んでいったリンク先はすべて外部のサービス。「Works」(著作)のリンク先なんかamazonの検索結果で済ませている。
これってかなり効果的な働きがあると思うんです。

「著作への評価が『自己申告』じゃない『著作リスト』」になっている、というところがすごく画期的だと思います。
本を書いた人が自分の著書をPRするのは、「世に出す意義があると考えたから書いて出した」わけだから当然なんですが、それでも、買って読むべきか考える側からしたら、他人の意見もみてみたいもの。
その点、単に年代別にならべただけの著作リストなんかはちょっと機能不足になってしまう。
「amazonのレビューなんて結局は人気投票じゃん」という意見があるのもわかるけど、今時のネットの世界、分野によっては人気投票がかなり参考になる分野もすごく増えてきていると思います。
「作る側」の手間を省くだけでなく、「使う側」の使い勝手を考えても、とてもよくできている。

そこが「合理的」。


他に好きな「合理的」なものと言えば、ワタシの地元・沖縄の伝統家屋。
写真の出典はコチラ

これは単に観光客が癒されるためだけのものではなく、高温多湿な気候の中で生活するための機能を、現代よりはるかに限られた前近代の流通機能の中で実現した、いわゆる「先人の知恵」のたまものなわけなんです。
また別の時に詳しく書きます。

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2010年7月29日木曜日

「日本の中のアジア」に暮らして

「鎌倉シャツ」沖縄に拠点 アジア輸出の拠点に ―琉球新報 2010年7月24日        
<「鎌倉シャツ」の愛称で知られるブランドシャツ販売のメーカーズシャツ鎌倉(神奈川)は23日までに、シャツのアジア向け販売を見据えた製造拠点として、糸満市の日進商会(大城英幸社長)に製造委託することで同社と基本合意した。
鎌倉シャツは年商21億円。一定以上の技術を持つ国内指定工場での製造やタカセガイ製のボタン利用など、高品質なシャツを5千円程度の価格帯で販売。東京千代田区にある丸の内ビル内の店舗は、坪単価当たりの売り上げが入居店舗中で最高に達するなど、売り上げを堅調に伸ばしている。販売枚数は年間60万枚で、3年以内に100万枚に増やす目標。
沖縄はアジアから近く、昨年は那覇空港で国際貨物基地事業が始まったため、既に引き合いがあるシンガポールや台湾への輸出を見据えた製造拠点とする計画。鎌倉シャツの貞末良雄会長は日進商会での製造量について、当初は年間7~8万枚、中期的には20~30万枚程度を想定していると説明。「国内繊維業界は従事者の高齢化や海外製造に伴う技術の空洞化が懸念されているが、沖縄は若年労働者が豊富だ。メード・イン・ジャパンブランドでの事業展開には適地だ」と強調した。>

鎌倉シャツというのはすごくいいシャツらしいです。
自分は1着も持ってないけど、作家の村上龍が絶賛しているので、おそらくほんとにすごいのでしょう。公式サイトに載ってる会長さんのコラムもやたらアツイし。
そんなシャツメーカーが沖縄に拠点を設けるという。

紙版の琉球新報には会長の貞末さんという人の短いインタビューも載っていて、沖縄の「かりゆしウェア」とかおみやげ品に対するコメントもとてもよかったです。「世界の金持ちが贈り合うようないいものを目指そう」的な趣旨でした。沖縄の観光産業のセンスのなさが悲しくて仕方ないぼくにはすごくうれしいコメントでした。


ところで、わたくしリクナビNEXTなるものに登録しているのですが(放置気味ですが)、この間天下のS●NY様からオープンオファーをいただきました。ソ●ーも実は物流拠点(の一部?よくわからないのですが)を沖縄に置いていて、そこの資材調達スタッフという仕事でのオファーみたいでした。

「給与:13万9000円~16万5000円 経験・能力・資格を考慮の上、決定」
という条件にびっくりして、丁重にお断りメールを送るのも忘れたまま今に至っています。
金額自体は沖縄ではめずらしくない金額なんですが、まさかソ●ーまでが、という意味で驚きました。ぶっちゃけ大学のときのバイトのほうが(フルで働いた場合)給料いいです。
(そういえばリクナビって、このブログの中にもよく広告が出てくれてます)


と、いろんな意味で「日本の中のアジア」なわが沖縄ですが、鎌倉シャツの進出は、自分もファッション好きだしいい服が身近になりそうでうれしいことです。ぜひファクトリーショップなんかもオープンして欲しいね。

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2010年7月19日月曜日

sachikoという名のフォント

ちょっと息抜きで投稿してみます。


前の仕事柄、グラフィックやらデザインやら日頃から興味を持って見ているのですが、
パソコンで使うフォント(書体)もそうで、自分で探して集めたりすることも結構あります。

最近気に入ったのがコレ↓



アメリカのデザイナーさんが作ったもので、
なんでも日本人のお友達の名前から、このsachikoという名前がついたんだとか。

この名前、日本人としてついついコメントせずにはいられませんでした。
画像からとぶリンク先のページの下のほうにちょろっと見えます。

いまのところ使ったことはないのですが、何かうまくハマるものに使えば
すごくかっこよくなりそうです。

2010年7月13日火曜日

変脸(bian lian)

何気に初めてケータイから投稿してみます。
しかしつくづく便利な世の中になったものです。
その便利なネットやらデジタル技術に収入源を奪われて、わたしが以前いた出版業界は、
もっと言うと新聞やテレビや広告業界も、大変な状況になっているわけですが。
しかし世の中がわざわざ不便な状況に戻るわけもないので、この便利さを「敵に回す」のではなく自分のものとして活かそうと考えるうちに出版業界からフェードアウトしてはや1年あまり。

余談ですが今にして思うと、「雑誌に広告入らないよねー」と一方で嘆きながら、同じオフィスで「どこそこのサイトがおもしろいよね」と話していた自分たちは、あまりにのんきで平和なやつらだったなーとしみじみ思います。


最近わたくし、いかにお金を稼ぐかということばっかり考えているんですが、
一方で最近1番感銘を受けた映画が中国の『变脸(bian lian:邦題読み「へんめん」)』という映画で、
さらにその中で1番感銘を受けたセリフが、
「人の心を動かすということ以上に素晴らしいことが、この世にあるでしょうか」というものでした。
(うろ覚えなもので、細かい表現は若干違っている可能性もありますが…)

一見相反するかに見えるこのふたつのことを結ぶのが、ドラッカーさんという人の、
「利益は目的ではなく、条件である」という言葉です。糸井重里のサイトで知りました。

どんなに「いいモノ・いいコト」と言えるものでも、それを発信し続けられなければ、
大変残念ながら、意味が生まれません。
発信することをいかに長く、強く続けていけるかという点で、ほんと、
お金を稼ぐことが大事になるわけです。

まとまりのない文になってしまいましたが
要は楽しくやっていきたいということです。
しかし文章書くのって難しいですね。。。
あ、途中からパソコンで書きました。


2010年7月2日金曜日

最近とんとご無沙汰ですが、ワールドカップの日本代表にちょっと心動かされ、
書いてみようという気になりました。

●個人的には、純粋な「日本のサッカー論」以外に、ジャーナリズムの観点で考えさせられることが多すぎな感じがする今回のワールドカップですが、1番興味深かったのは、ツイッターで「岡田監督へ謝罪」が巻き起こってたことです。
1次リーグ途中から「okachan_sorry」というタグ、敗退後は「okachan_goodjob」なんていうタグが発生してたんだそうな。

ネット上の一般ピープルの言論って、無責任でネガティブなものばかりと思われることが多いようですが、
自分が間違ってたと思ったらそれを認めて謝るぐらいの常識を持った人もかなりいるということですね。
スポーツ新聞など、過剰なネガティブキャンペーンからコロッと手のひら返してケロッとしてるメディアも
まじで少しは見習ったほうがいいと思いました。


●空港での帰国会見後、みんなで登場口に引き返すから「ど、どこへ行くんですか?」と聞かれて、
長谷部が「みんなで闘莉王の親父さんの見舞いです」と応えたらしいですが、まじ? めちゃいい話じゃん。


●これまたツイッターのおかげでお目にかかれた名言を3つほど。

悪いときというのは次に成長するためにあるもの。壁ができたときに立ち向かっていく勇気というのを今回、選手が示してくれた。つらいことがあっても簡単に逃げるな、との言葉を子供たちに送りたい。by 岡田武史

PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。 by ロベルト・バッジョ


シュートを放たずに点を取れる事は、滅多にない。人生も。 by 孫正義




わしも気を改めてチャレンジしたろ。
「やって失敗した後悔より、やらなかった後悔のほうがでかい」と考えてた、20代前半の気持ちを思い出しました。
チャレンジすべきことはたくさんあるので、このブログでもおいおい書かせていただきます。
ではでは。




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